パスワードをどう残すか

 デジタル遺産という言葉をけっこう見かけるようになりました。ネット銀行やネット証券など、利用されている方が年代を問わず増えてきているからです。そこで問題となっているのは、故人のスマホやパソコンのロックが解除できないという困った事態です。

 最近はパスワードよりも生体認証のほうが良いという傾向もありますが、亡くなってしまって火葬されてしまったら、生体認証はできません。やはり、後々のことを考えたらパスワードも考えておかないと大変なことになりそうですよね。

 そうした心配を耳にするので、今年の2月に「パスワード・レスキューカード」というのを作成しました。下の写真のようなものです。名刺大のカードとスクラッチシールのセットになっています。

パスワード・レスキューカード

 どうやって使うかというと、下の図で説明します。

  1. パソコンやスマホ、利用サイトのパスワードを右の欄に書きます。左の欄は何のパスワードなのか、分かるように書いておきます。この例ではPCのログイン・パスワードというわけです。
  2. そして、右の欄に書いたパスワードの上からスクラッチシールを貼り付けます。この状態で銀行の通帳や実印と一緒にしまっておくわけです。
  3. 何かあったときには、スクラッチすればパスワードを確認することができます。もし万が一、スクラッチされていたら、すぐ新しいパスワードに変更しなければなりません。

 何をどうやっても完璧ということはないわけですが、自分にもしものことがあった時に家族が大変な思いをしなくても済むように考えておきたいですよね。この「パスワード・レスキューカード」は自作で作ったのですが、ライフサポート行政書士の会の飯田先生、半田先生も持っていらっしゃいます。

 もし、セミナー(直近は11月25日木曜日です)や無料相談会に参加された時には、ぜひ、お声をかけてください。お分けする在庫はまだありますので。遺言や相続の手続き以外にも心配事はありますよね。遠慮なくご相談ください。「行政書士は頼れる街の法律家」のキャッチフレーズのままに、ご相談に応じています。