変体かな

 行政書士は、書士と名がついている通り、書類作成のプロです。作成はパソコンを使うことになります。やはりWordを使うのが一般的ではないでしょうか。

 人名が必ず入りますが、年配の方になると、戸籍に記載されているお名前に「変体かな」が使われていることがあります。その「変体かな」ですが、文字変換で出来ないことが多いのがネックです。相続当事者にどれだけ参考になるのか分かりませんが、今回はWordで「変体かな」を表示させる方法を簡単に記載したいと思います。

 「変体かな」を調べるには、法務局ホームページの戸籍ページにある「戸籍統一文字情報(戸籍のオンライン手続に使用することを目的として公開している文字情報)」で検索するのが便利です。

 検索して、使用したい文字を見つけたらクリックして、表示される「戸籍統一文字番号」をメモします。

 次に、グリフウィキ(GlyphWiki)のページを新しくWebブラウザで表示して、検索の入力欄にメモした「戸籍統一文字番号」を入力して検索します。表示された検索結果に、該当する「変体かな」がありますから、さらにクリックして表示された(1字フォント)をダウンロードします。

 後は、ダウンロードファイルを開いて、画面左上の「インストール」ボタンをクリックして、フォントをパソコンにインストールすれば完了です。

 Wordでは、日本語入力状態で「げた」と入力して変換し、「=」を表示させます。この「=」を選択(反転表示)にして、フォントのメニューからインストールしたフォントを選べば、「変体かな」が表示されます。

 インストールが必要なので、慣れていない方には難しいかもしれません。同業者向けになってしまったかもしれませんが、何かのお役に立てば幸いです。書類一つ、正確に作成しようとすると難しいものです。無理だと思ったら、ぜひ、書類作成の国家資格者、頼れる街のかかりつけ法律家、行政書士をご利用ください。