死後事務サービス支援

 単身高齢者の支援サービスを行っている事業者の団体が発足しました。一般社団法人「全国高齢者等終身サポート事業者協会」です。
https://www.zenshukyo.org/

 終身サポート事業者というのは、①入院・入所の手続き代行や連帯保証などの「身元保証」②公共料金の支払いや買い物の付き添いなどの「日常生活支援」③葬儀や納骨、家財処分などを代行する「死後事務」の3つのサービスを提供する事業やを指すそうです。

 おひとり様高齢者が増加しているのに伴い、サービスを提供する事業者も増えています。玉石混交のようで、契約を巡るトラブルが起きているのも事実です。監督官庁や規制する法律が整っていないのが、契約トラブルの原因ともいわれています。2024年に事業者が順守すべきガイドラインを国が作成していますが、法的拘束力がありません。

 そういうわけで業界団体が発足して、優良業者を認定することは嬉しいニュースといえます。外部委員を含む審査委員会によって入会審査を行い、合格した事業者が正会員になってウェブサイトに公表される仕組みになっています。

 もちろん、おひとり様の終活問題への対応として、財産管理等の委任契約、任意後見契約、死後事務委任契約など、公正証書の活用もありますが、選択肢は多いほど良いと思います。そういう意味では自治体の積極的な支援も欲しいところです。人材不足、予算不足など課題は多いと思いますが、安心度でいえば自治体がいちばん安心できますからね。

 というわけで、松戸市はどんな取り組みをしているのか。
松戸市死後事務サービス支援制度
https://www.city.matsudo.chiba.jp/kenko_fukushi/seikatsushien/chiikifukushi/shigojimu.html

 民間事業者の紹介だけになっていました。自治体によっては自ら支援に乗り出しているところもありましたが、難しいのでしょうね。また新たな展開があるかもしれません。注意深く見ていきたいと思っています。「そうだ行政書士に相談しよう!」行政書士はあなたの街の頼れるかかりつけ法律家です。「こんなことを聞いたのですが」と気軽にお尋ねいただいてもOKです。

 さて、今年も最後の記事アップとなりました。世の中の変化(進歩?)、早いですね。離されないようにやっていきたいです。よいお年をお迎えください。